チョコレート嚢胞を抱えながらの不妊治療記録~発覚から不妊治療までの体験談~
私は右の卵巣に4㎝弱のチョコレート嚢胞があります
チョコレート嚢胞が見つかった時の体験談や私の不妊治療の経過をまとめたいと思います
目次
▼チョコレート嚢腫とは
子宮内膜症のひとつで、卵巣の中に古い血液(月経血)が溜まっていき、卵巣が腫れている状態のことをいいます
チョコレート嚢胞は捻転や破裂を起こしたり、0.7%程度の確率でがん化するリスクもあると言われています(年齢が上がるにつれてがんのリスクが高くなるようです)
▼症状
・生理痛(生理の回数を重ねるごとに痛みが強くなる)
・性交痛
・排便痛
無症状であることも多く、婦人科検診で見つかる場合もあるようです
私の場合…
生理痛は月によって、あったりなかったりで、生理痛があったとしても「ちょっと痛いかな〜」と思う程度で、性交痛は特にありません
排便痛は、高校生くらいの頃から少し気になっていました
排便時にたまに、肛門からズキーンと突き上げる痛みや、便意があるときにたまに肛門からの痛みを感じます
これがまたとても痛いのです(この痛み誰にもあるものだと思ってました←)
でも、ほぼ無症状に近い状態だったので初めての婦人科受診で指摘されました
▼検査・診断
・内診
・超音波検査
・MRI
私の場合…
初めての婦人科受診で、超音波検査により右の卵巣が腫れていると言われました
その後、MRI検査で悪性か良性かを調べるための詳しい検査をすることになり、その結果チョコレート嚢胞と診断されました
腫瘍マーカー検査ではCA125の値が16.0(正常値は35.0以下)でした
▼治療法
・手術療法
・薬物療法
私の場合…
現在大きさは4cm弱で、病院によっては4cm以上で手術の適応になる場合も多いようです
私は、先生から『右の卵巣でも卵胞がしっかり成長していて、今のところ排卵もされている。手術をしてしまうことによって、卵巣の機能が低下するリスクもあるので今はあまり積極的には手術はおすすめしない』と言われています
なので、現在は特にチョコレート嚢胞の治療はせず経過観察で過ごしています
一方、チョコレート嚢胞の手術後、妊娠しやすくなるというデータもあるようです
▼チョコレート嚢胞は不妊の原因になる?
周りの臓器との癒着によって、卵管の通過障害を起こしたり、受精や着床が妨げられることにより、不妊の原因につながってしまいます
重症の子宮内膜症では、卵巣チョコレート嚢胞や、卵管、子宮、腸などが癒着し、排卵障害や、卵管通過障害を引き起こし、妊娠しにくくなると考えられ、また癒着のない軽症の子宮内膜症では、子宮内膜症の病巣や腹水にある炎症性物質が、受精や着床を妨げ、妊娠しにくくなると考えられています。
私の場合…
卵管は両側とも大きな閉塞は見られないとのことでした
しかし、通りがすごくいいわけではないと言われました
また、正常に受精や着床がなされているかは、実際に体外受精をしてみないと分からないようです
▼チョコレート嚢胞を持ちながらの私の不妊治療の進め方
先ほども書いたように、現在、チョコレート嚢胞は経過観察をしながら不妊治療を進めています(2019年1月の現時点では治療を休んでいます)
不妊治療は今のところ、タイミング法と内服や注射でのホルモン補充療法をしています
毎回卵胞チェック時は、当然ながらチョコレート嚢胞の大きさも確認され、今のところ大きさに特に大きな変化は見られません
病院の先生から、チョコレート嚢胞を改善させるには早く妊娠することが一番いいと言われました
今後タイミング法で妊娠しなかった場合は
①体外受精へステップアップし、妊娠を優先させる
②薬でチョコレート嚢胞を小さくしてから手術で取る(薬で生理をいったん止めるためこの間不妊治療はできない)
の2つの方法になると言われています
しかし、手術によって卵巣の機能を低下させてしまう可能性があるので、自然妊娠に強くこだわらないのなら、体外受精で早めに妊娠をしたほうがいいとのことでした
自然妊娠できたことに越したことはないのですが、私たちはどうしても子どもが欲しいという思いが強いため、自然妊娠に強いこだわりはありません
なのでタイミング法で授かることができなければ、チョコレート嚢胞の手術はせずに先に体外受精へステップアップすることも検討しています
チョコレート嚢胞を持ちながらの不妊治療は、その人の年齢や症状の度合いによって治療法が異なります
もちろん、嚢胞の大きさが大きすぎる場合は、先に手術から行われます
それほどチョコレートのう胞が重症でなければ、摘出手術は行いません。
まずは不妊治療をスタートし、早めにART(生殖補助医療:体外受精などの高度不妊治療)に進むことが推奨されます。
一方で、6〜7センチのチョコレートのう胞がある場合、がん化のリスクを回避するために、摘出手術をする必要があります。
しかし患者さんが40歳前後で、お子さんを望んでいる場合には、採卵を優先するケースもあります。
患者さんが20〜30代前半とまだ若く、摘出手術を行ったあとにまだ数年間の余裕がある場合には、まずはチョコレートのう胞の摘出手術を行い、その後不妊治療を行うことが多くなります。
治療の進め方に答えはありませんから、“この患者さんにとって今何が必要か”を考えて治療計画を組み立てていくことになります。
引用元:卵巣のう腫やチョコレートのう胞があるけれど、疾患の治療と不妊治療はどう両立すればいいの?|ウィメンズパーク
▼まとめ
・私もそうでしたが、チョコレート嚢胞はなかなか自分では気付きにくいため、婦人科受診をおすすめします
・チョコレート嚢胞の手術は卵巣の機能低下のリスクがあると言われています。また、チョコレート嚢胞を持ちながらの不妊治療は、大きさや症状の度合い、年齢によって不妊治療を優先にするのか、手術を優先にするのか変わってきます。さらに、その病院の先生によって治療の方針にも違いがあるそうなので、先生とよく相談しながら治療を行いましょう